
なぜ給料が安いのか
Webエンジニアも含めたITエンジニアの聖地ともいえるアメリカのシリコンバレーで働くエンジニアの平均年収はいくらぐらいかご存知ですか?その額、なんと1,200万円台。日本でWebエンジニアとして働いているのがバカバカしくなるような金額です。日本でもWebエンジニアの仕事量は増える一方ですが、なぜここまで開きがあるのかと言えば、日本のITゼネコン体質と日本のビジネス文化が要因のひとつです。Webエンジニアとしての能力に正当な評価と対価を得るには、働き方から見つめなおす必要があるのかもしれません。
なぜ給料が安いのかの記事一覧

アメリカでの地位
Facebookのマーク・ザッカーバーグ、Googleのラリー・ペイジ、Microsoftのビル・ゲイツ、Appleのスティーブ・ウォズニアック、Twitterのジャック・ドーシーなど、アメリカのITベンチャー企業の立ち上げにはエンジニア出身の人々が多く関わり、華々しく成功しています。アメリカでは、ベンチャーキャピタルがハイリスク・ハイリターン型の投資を行える環境が整備されており、ITビジネスを大きくしています。その過程で高い技術力をもったエンジニアは厚遇され、高い地位も得やすいのです。

日本のITゼネコン体質
日本のIT業界の特殊性を如実に表す言葉に「ITゼネコン」があります。ITゼネコンの構造は、上層が利潤を独占し、下層に行けば行くほど待遇や業務内容の面で不利益を被るピラミッド構造です。上部にはクライアントから仕事を請け負う「元請け」にあたる大手IT企業が座しています。実際にシステム開発の実務を請け負う下請けや孫請けは、いわゆる「IT土方」として待遇の面でも元請けに比して冷遇され、極端な短納期を指定されるといった対応を迫られることもあります。

出世する文系エンジニア
大企業から下請けへと仕事が丸投げされていく日本のIT業界では、技術力の高さを誇る職人的なWebエンジニアの地位は低くなりがちです。かわりに評価されるのが、交渉やチームをまとめることが得意な文系エンジニアで、この強固なモデルの中ではいくら技術を高めても彼らのような評価を受けることは困難です。将来的にはエンジニアの技術力がきちんと評価されるようになることが望まれていますが、技術力を測る基準を用意し、構造を変革するためには多くの時間が必要となるでしょう。

年功序列制度と変化の激しいIT業界
日本の年功序列型の賃金制度は、成果主義のIT業界の現状にそぐわない場合があります。若手エンジニアは成果を出しても給与に反映されにくく、モチベーション低下や離職につながる可能性も。また、IT技術は変化が激しいため、陳腐化したスキルでは市場価値を維持できず、給与アップが難しくなるケースもあります。打開策は、市場価値の高いスキルを身につけることなどが考えられます。常に最新技術にアンテナを張り、学習と実践を続けることで、変化の波を乗り越え、給与アップを実現できるでしょう。